孤独感は活動して能力を使い切っていないサイン

孤独感のサイン 孤独

私は定期的に孤独感におそわれてきました。その孤独感は得体のしれない感覚があり、とても辛いものです。そのときは原因が分からず、どうしていいか分からずでしたが、今になって分かってきたことを記事にしました。

世間一般の孤独感は様々なケースが考えられます。たとえば親しい人と別離から生じる孤独感は、自分の力ではどうすることもできず、時間の経過を待つしかないように思います。

何かの出来事があったわけでもなく、「どこからともなく生じる孤独感」については、自分の力でどうにかできる部分もあると思います。

その孤独感を静かに見つめていると、

  • 人とのつながりがない感覚
  • 社会で取り残されているような感覚

がありました。

どちらにも共通することは、持っている能力を生かせていない状態。どこか活動が滞っているんですね。持っている能力が生かせていないから悩みが生じてくるように思います。

そんな孤独感があるとき、どうしたらよいのでしょう。

孤独感は自分の能力を生かせていないから?

人は誰しもが、自分がよかれと思って仕事や人間関係、趣味などの活動をしていると思います。人それぞれ活動するエネルギーの量は異なるにせよ、一定のエネルギーは存在します。

その人にとって必要な活動をしていると、充実感に満たされて孤独を感じるスキマがないように思います。

その能力を発揮していないと、人とのつながりがなく社会で取り残さることになりかねません。(能力は高い低いではなく、その人の持っている活動する力を指します)

孤独感は今の活動を見直すきっかけにできます。

活動の方向性にズレがあると虚しさが生じる

たくさん活動していても、方向性が違うことをしていると、本当に必要な活動が足りていない状態になります。その場合も「なんでこんなことをしているのだろう…」といった、虚しさが生じてくるでしょう。

以前の私は、人と関わらず黙々と作業をすることばかりに労力を使っていました。部分的には有効だけれど、全体で見ると何をしているのだろうという虚しい気持ちになりました。

この場合も活動の方向性を見直すことができそうです。

活動エネルギーがない時期

活動するエネルギーが湧かない時期もあります。それは、今まで方向性が異なることをしていて、(多くの場合で余儀なくして)、エネルギーが枯渇している状態ではないでしょうか。

エネルギーは変動するので、疲れているときは回復を待ちながら、今持っているエネルギーを適切に使うしかないように思います。

孤独感が生じるのは防衛本能

体が痛みを感じるのは生命維持にとって必要であるように、孤独感も防衛本能とし備わっている感覚にすぎません。もし孤独感がなかったら、人は積極的に活動をしなくなるのではないでしょうか。今のような社会が発展しないか、とっくに人類は絶滅しているかもしれませんね。

孤独を感じるから、人と関りをもつことや社会で活動する根本的なエネルギーになります。人はあまり「孤独が嫌で人付き合いをしている」と言わないだけで、人の行動を支配しているのは孤独の回避である側面はあなどれません。

孤独感は辛いですが、人にとって必要だから存在する感覚だと考えてよさそうです。

内側の活動と外側の活動

人は内側の活動と外側の活動があり、人によってその適切なバランスが異なります。

たとえば、1週間ずっと部屋に閉じこもっていても平気な人もいれば、1日部屋に閉じこもることもできない人もいます(以前の私)。

孤独を感じないと、心の平安があり、何もしないか自分の内側の活動が生かしやすくなります。
孤独を感じると、心の苦しみがあり、自分の外側の活動に転じやすくなります。

孤独感は外側の活動が不足しているから生じている状態ではないでしょうか。

活動といっても、何をしたらいいのか分からない

今までしてきた活動が楽しならすでにやっていますよね。人は生まれ落ちた段階では能動的にできていても、人生のどこかでつまずくと、何をしてよいか分からなくなります。

私も以前は何をしたらよいか分からず、闇雲にでもいろんなことをしてみました。後で思い返すと、ズレたこともしていましたが、そうするしかなかったように思います。

何をしたらいいのかは、自分で見つけていく必要があり、その人なりの方向性を見出していくしかありません。

苦しいことしか選択肢がない場合はどうすればいいのでしょうか。

負のモチベーションを発動

活動によって能力を発揮できる人は孤独を感じにくいでしょう。活動して傷ついたとか辛いことがあって嫌になり、選択肢が少なくなって孤独になるというケースが多いように思います。

しかし現実的には、活動をしないと孤独感は増していく一方になるケースがあります。

たとえば孤独感がマイナス30の苦しみだったら、活動のエネルギーがマイナス20でも、相対的には和らいでいます。※もちろん、なんでも活動すればいいというわけではなく、余計に嫌な思いをする可能性もあるためご注意を。

孤独感のない人は、わざわざマイナス20の活動をする必要がありませんが、孤独感のある人はプラスの活動が難しいので、マイナスになっても活動する選択肢しかないように思います。どちらでもしんどいのですから。

たとえば、嫌だと分かっていても仕事をする、しんどいけど人と関わるなどです。世間では無理にしなくていいという風潮になってきていますが、孤独感が大きいとそれを選ばざるを得ない時があるように思うのです。いわば負のモチベーションを発動させるのです。

人は2種類のモチベーションがあるように思います。正のモチベーションは、自然にしたいことが湧いてくるのに対して、負のモチベーションは、嫌だけどするしかない状態。それでもモチベーションには変わりないのです。

活動がしんどいからこそ、早くプラスに変えていくように工夫を凝らそうとするでしょう。そうして仕事や対人関係の能力が身について、少しずつプラスに転じていける可能性があります。(ないかもしれませんが)

孤独感は辛いのですが、逆手に取ると活動できる状態であり、工夫をして能力を身に付けられる時期に思うのです。

まとめ

孤独感は人としての防衛機能が働いている状態といえます。孤独を生かして活動に転じることができると、孤独感を味方につけてプラスに転じていくことができるように思います。

コメント